「第15回記念明野薪能」曲目解説

狂言 『成上り(なりあがり)

 主人と一緒に鞍馬寺へお参りに行った太郎冠者は、主人の太刀を預ってお籠りをする。
 ところが寝ているうちにすっぱがやってきて、抱えていた太刀を青竹とすりかえてしまう。
 目を覚まし、自分の手落ちに気付いた太郎冠者は「太刀が青竹に成上がったのだ」と主人に言い訳をしてごまかそうとするが、叱られてしまう。
 二人はすっぱを捕らえようと、待ち伏せをするが・・・

能 『賀茂(かも)

 播磨国、室の明神の神職が京、賀茂の社に詣でると、御手洗川の清き流れのほとりに白羽の矢が立ててある。
 水汲む女性達にそのいわれを尋ねると、女達はその矢がご神体であることを、賀茂の神々の御降臨の言い伝えや今汲む水の潔さから説き、自らもその神であることをほのめかし消え失せる。(中入。末社の神の神語り)
 御祖の女神が現れ、優美な舞を舞えば、別雷神も来現し、力強く雷鳴を踏み轟かせ、五穀豊穣、国土繁栄を約束し、虚空へ飛び去るのであった。